sargeでsidのKXDockerを使う
Mac OS X風のDockをKDE上で実現するアプリ。sargeにもあるけどバージョンが低いので。KDEバージョンアップするので注意。
KXDockerのインストール
まず、KDEを3.4にする。apt-lineに以下のURLを追加してapt-get update; apt-get dist-upgrade。
deb http://pkg-kde.alioth.debian.org/kde-3.4.0/ ./
ひとつ上の階層から見ると、3.4.1などがあるのがわかる。3.4.1でも動いたけれど、一部インストールで失敗するパッケージがあるので注意。
次に、unstableのkxdockerをインストールする。unstableのapt-lineを追加してapt-get update; apt-get install kxdocker/unstable。このままだとシステム全体を間違ってupgradeし兼ねないので一応PINで止めておく。
# vi /etc/apt/preferences Package: * Pin: release a=stable Pin-Priority: 1000
これでKXDockerのインストール自体は完了。そして最後に起動する。
$ kxdocker
あとはいろんなボタンを追加したり、KXDockerのサイトからテーマとかpluginをダウンロードしてインストールしてあげれば、よりカッコよく仕上がって作業もはかどる(はず)。
プラグイン
pluginがちょっとわかりにくかったので、pluginのインストールと設定方法をGCpuプラグインを例にとって。
まず、気に入ったpluginをここからダウンロードする。とりあえずここでは、kxdocker-gcpu-0.4.tar.bz2をダウンロード。
続いて、アーカイブを展開してmake。これはお決まりパターン。
# tar xvjf kxdocker-gcpu-0.4.tar.bz2 # cd kxdocker-gcpu-0.4 # ./configure # make # make install
デフォルトだと/usr/local/kde/share/apps/kxdocker配下にインストールされる。configureの途中、QTとかKDEのチェックで引っかかった場合、libqt3-devやkdelibs4-devが入ってない可能性があるので適宜インストールされたし。
次に、kxdockerにプラグインのパスを設定する。kxdockerを起動して、KDEパネルのタスクに常駐しているリンゴのような形をしたペンギンを右クリック > Configurator > Pluginsタブ を選択する。画面下にある Plugins(search paths)に、pluginをインストールしたパスを追加する。上の例だと、/usr/local/kde/share/apps/kxdocker/pluginsを追加すればOK。Saveアイコンをクリックして保存するのを忘れずに。
ここで一旦kxdockerを再起動する。面倒くさければXごと再起動。
そしてもう一度Conriguratorを開き、今度はObjectタブをクリックする。ここにあるのがDockに追加されるボタンで、同じグループ名のものがあるときは、そのグループ名を持ったボタンの中で一番上位にあるものが最終的にDockに表示される仕組みになっている。ここにインストールしたGCpuを追加してあげる。
追加の仕方は、
- 右ペインから、星が付いたようなスティックのアイコンをクリック(ボタンが新規作成される)
- 左ペインの一覧の一番下に追加されるので、選択する
- 右ペインのinfoタブのclassNameに「GCpu」と入力。NameとかGroupは適当に。
- Pluginタブを選択して、Configureボタンをクリック
- 新しく開いたダイアログのPluginタブにある Theme path に、/usr/local/kde/share/apps/kxdocker/plugins/gcpu と入力
- Saveして閉じる
これでDockにCPUモニタが表示されていて、リアルタイムで表示が変わっているはず。
他にも色々なpluginがあるので同じようにインストールして設定すれば使えるようになるはず(全てを確認したわけじゃない)。
追記:
ネットワークモニタpluginであるGNetIOをmakeしてると、make中にエラーをはく。kxdocker-gnetio-0.6/src/Makefileの254行目を
IFLAGS= $(CXXFLAGS) $(LDFLAGS) $(KDE_LDFLAGS) $(KDE_INCLUDES) $(QT_LDFLAGS) $(LIB_QT) $(QT_INCLUDES) $(LIB_KDEUI) $(LIB_KDECORE) $(KDE_LDFLAGS) $(LIB_KIO)
から
IFLAGS= $(CXXFLAGS) $(LDFLAGS) $(KDE_LDFLAGS) $(KDE_INCLUDES) $(QT_LDFLAGS) $(LIB_QT) $(QT_INCLUDES) $(LIB_KDEUI) $(LIB_KDECORE) $(KDE_LDFLAGS) $(LIB_KIO) ${all_libraries} ${all_includes}
にしてあげればとおるようになる(行末に${all_libraries} ${all_includes}を追加)。